柚子ピールの作り方

柚子が採れる時期は柚子仕事に追われます。柚子の実は捨てる所がないなんて言われるほど、使いどころがあるものの、仕込みは同時進行。

前回皮の表面だけを使った柚子胡椒のレシピを紹介しましたが、今回は綿の部分まで使った柚子ピールを作ります。砂糖の量を増やして乾かすときにグラニュー糖をまぶせばそのままおやつ感覚で食べられますが、今回ご紹介するのはオランジェットのようにチョコレートをコーティングしたり、パンやケーキに混ぜて焼いたり、ヨーグルトに入れたりといったスイーツ寄りな使い方からサラダやソースにも使える、ストックしておけば使い方の幅の広い柚子ピール。
柚子がたくさん採れたときには仕事の一つにぜひ加えてみてください。

柚子ピールの作り方

材料

・柚子の皮 ーーーあるだけ
・砂糖   ーーー柚子皮の重量の20%

作り方

柚子を縦に四つ切にして皮を剥きます。

鍋に柚子皮がひたひたに浸る量の水を入れて火にかけます。

沸騰したら最初は1分ほどで茹でこぼします。

同じように水を張って沸騰させ、2回目からは5分ほど茹でてからお湯を捨てます。

それをあと2回、合計4回茹でこぼしたら砂糖で煮ます。

焦げ付かないように厚みのある鍋を使うとうまくいきます。
砂糖100gに対し100ccの水を鍋に入れて火にかけ砂糖を溶かし、ザルに上げて水を切っておいた柚子の皮を入れ全体にシロップが絡むように混ぜながら煮詰めます。最初は強めの中火で、水分が少なくなってきたら火を弱めます。

鍋の汁気がほぼなくなり、ジャム状になったところで火を止めます。

クッキングシートを敷いたザルに皮が重ならないように並べて天気の良い日に干します。

たまに裏返し、3日ほど干すとセミドライのいい感じに干し上がります。
干し加減はお好みで。

適度に干すと重ねてもベッタリとくっつくことはなくなるので重ねてジップバックに入れて、短期間であれば冷蔵庫で、長期保存する場合は冷凍庫で保存します。

うちではまず刻んでパウンドケーキに入れて食べてみましたが、柚子の香りいっぱいの美味しいパウンドケーキになり、良いコーヒータイムが楽しめました。

次に作ったのが溶かしたチョコレートをコーティングしたオランジェットならぬユランジェット?

これがまた適度な柔らかさと優しい苦味で差し上げた方何人もの方から大好評。
チョコレートは製菓用の美味しいクーベルチュールを使えれば尚良しですが、普通の板チョコでも十分美味しくできます。

自家製柚子ピール、いろいろなスイーツや料理に使って楽しんでみてください。