里山の7月、春の山菜シーズンが終わると山の恵よりも畑が中心になっていくので、ぐんぐん生える草と格闘し栽培する野菜を狙う野生動物の防除に頭を抱える日々なのですが、そんな中嬉しい山の恵シリーズ。ほぼ手をかけることなく動物にやられることなくどんどん収穫できて長く楽しめる、ミョウガのシーズン到来です。
写真を撮ったときは完全に日が当たっていましたが、ここは山の入口あたりで1日のうちでもあまり日が当たらず土もじめっとした半日陰エリア。
冬の間は全部枯れて地表は何もなくなってしまいますが、春に芽を出し葉っぱが成長、繁殖力があるのかミョウガはあちこちで見つかる上に見つかるとその辺り一帯ミョウガゾーンになっています。
地面を覗けば
出てる出てる!
ミョウガの食べる部分は大半が土に埋まっているので花が付く前の一番いい状態は結構見逃しがちですが、土を押し上げてちょこんと頭を出しているのでその周辺の土をかき分けて根元の方をはさみで切るかねじって摘み取ります。
花が咲く前のキュッとしまった状態で収穫できるのがベストですが、花が咲いてしまったあとでも同じように食べられます。どうしても自生して密集して生えているものは数も多く見落としがち。そのうち地面に白い花が出てくるので見つけやすくなって花がついたあとのものを収穫することも多いです。
ただ、すぐに使わず冷蔵庫でしばらく保存する場合、花びらの白い部分が腐りやすいので花びらを引っこ抜いておいたほうがいいと思います。
名古屋にいた頃小さな根っこを買って栽培していたときには数年越しで2〜3個採れたものを大事に食べていたので薬味として刻んで食べるくらいだったのですが、ここでは比較にならないほどボコボコ大量に採れます。薬味なんて可愛いこと言ってたら消費できません。
採れすぎたときには、漬けるべし。
ぬか漬けも美味しく食べれましたが、ポリポリと食べ進めるには香りは残しながら辛味や苦味が軽減される甘酢漬けが最高。
ミョウガの甘酢漬けの作り方
材料
・ミョウガ ーーー20個
・酢 ーーー100g
・砂糖 ーーー50g
・塩 ーーー小さじ1
作り方
ミョウガをきれいに洗って縦半分にカット
酢と砂糖と塩を混ぜておきます。
鍋にお湯を沸かし、ミョウガをさっと湯通し。
ザルに上げて水気が切れたら合わせておいたお酢に入れて完成!簡単!
タッパーでもいいですが、浸かりやすいのでジップバックに入れて空気を抜いておきます。
作ってすぐはまだくすんだ色をしてますが一晩置くと
きれいなピンク色になりました!
このままポリポリと食べてもいいですが、冷蔵庫で1ヶ月くらい保存が効くので漬けたものをサラダのドレッシングに使ったり刻んで冷奴の薬味にしたり料理に活用するのもアリです。
私がお酢の酸味やミョウガの辛味がきついと食べ進められなくて消費メニューにならないので今回のレシピは少し甘めです。酸っぱいのがお好みの方やそもそも大量消費が目的じゃない薬味利用の方は砂糖の分量を減らして作ってくださいね。
夏野菜と相性のいいミョウガ、夏の香りをぜひ楽しんでください!