こんにゃく芋からこんにゃくを作る

お友達からこんにゃく芋をいただきました。
正直こんにゃく芋を見るのも初めて。

でも作れるものは何でも作ってみたい派。

ということで調べた結果いろんな作り方が存在するようですが、初めてのこんにゃく作りにしてこれまで何度も作ってきた人、作ったものを食べてきた人からも『舌触りがなめらか』『上品で美味しい』とお褒めいただく仕上がりになったので、ご紹介します。

こんにゃくの作り方

材料
・こんにゃく芋 ーーー 1kg
・炭酸ソーダ  ーーー 30g
・水      ーーー 4リットル
・ぬるま湯   ーーー 100cc

1.こんにゃく芋を洗って芽の部分を除き、4分割してから1cmくらいの幅でカット。たっぷりのお湯で竹串がすっと入るまで茹でます。

1時間位かかるのでうちはストーブの上でじっくり。茹で汁も後で使うのでとっておきます。

2.皮を剥いて重さを計ります。こんにゃくの黒みは皮の色なのでより白いこんにゃくに仕上げたい場合はしっかり剥き、色を入れたい場合はお好みで残します。また、凝固剤を水酸化カルシウムではなく炭酸ソーダを使う場合、皮付きのほうが歯切れの良い弾力のあるこんにゃくに仕上がるそう。

茹で汁に水を合わせて分量にしたものを茹でた芋と一緒にミキサーにかけます。

一度にはできないので3〜4回に分けて撹拌、できたものから鍋に移していきます。水は少し残しておいて最後ミキサーのすすぎに使うとこんにゃく芋を無駄なく使えます。

3.鍋に移したものを均一になるようによく混ぜると、

しっかりとした塊感が出てきました。
ここで1時間以上ねかせます。一晩置いてもいいとのことだったので、今回はここでねかせて翌日に次工程に入りました。

4.炭酸ソーダをぬるま湯に溶いてねかせたこんにゃく芋に入れます。

混ぜにくいのですがここは手早く、しっかりと混ぜていきます。時間をかけすぎないように粘りが出て均一になったところでストップ。

5.型に流す、もしくは手で成形して2時間置きます。

今回はこんにゃく芋650gで作ったのですが、それでもかなりの量です。

6.茹でます。20〜30分茹でてこんにゃくが浮いてくるのを確認したら完成。

いやー、こんなにどうするんだってくらいのこんにゃく!笑

ですがこの手作りこんにゃく、そんなに日持ちしません。
茹で汁に入れて冷蔵庫保存がいいようです。3日くらいで使い切ることを推奨されています。

この量を?!ってまず思いますよね。普通に冷蔵庫一画占拠する量です。
うちではとにかく作った日と翌日で配れるだけご近所やお世話になってる方に配り、水を毎日変えて保存する方法をとったのですが、ぶっちゃけ1週間は普通に使えました。形が崩れてドロっとしてきたり匂いが出てきたら完全にアウトなので、日々確認しながら…

でもこのこんにゃく、手作りは買ってきたものとは一味違って本当に美味しいです。
まず出来立ては刺身こんにゃくですよね。

なめらかで少し柔らかめの食感、自家製柚子味噌で食べるのが最高に美味しかったです。
ただ、時間勝負のこんにゃく消費、そんな上品にばかりいってられません。

こんにゃく多めの筑前煮にこんにゃく多めのきんぴら風。まぁこんにゃく三昧の食卓が数日続く覚悟が必要です。美味しいけどね。

ちなみに冷凍すると食感が変わってしまうのでそれを生かしたレシピでないとがっかりな結果になります。
あと、こんにゃく芋を茹でた状態で冷凍することも可能なようです。その後のミキサーからの工程を再度行うことになりますが、こんにゃく芋を無駄にせず少しづつ食べたい場合にはそんな方法もあります。

元の芋の量からの水のカサ増し感はすごいですが、こんにゃく芋の栽培は大きな芋を採ろうと思うと何年も要します。そこからこんにゃくにするまでの手間のかかり具合を考えるとスーパーで売られているこんにゃくの安さに驚くのですが、手間をかけて手作りするだけの美味しさはあると思うので、こんにゃく芋が手に入る方、もしくは栽培から始める気合のある方はぜひとも作ってみてください。

ではでは!