10月の中頃に入ると柿が色づいてきます。
名古屋にいるとき庭に生えてたのは種類は分からず渋柿だったので干し柿を作っていましたが、移住先のこの家には蜂屋柿の木があります。
これまで作っていた小さなものと違って実は大ぶり
とにかく木1本あるとものすごい数の実がつくので色づいたものから順に干し柿にしていきます。
手前が蜂屋柿、奥はそのまま食べれる甘柿です。初収穫の第1陣。
11月の下旬、葉っぱが全部落ちるあたりで実が熟して柔らかくなるのでそれまでは作れます。
おやつに、ドライフルーツとしてワインのおつまみに、甘く美味しく保存の効く美味しい干し柿。
それでは作っていきましょう。
干し柿の作り方
柿を木から収穫する場合は頭をT字に枝を切ります。
柿を洗ったら皮を剥きます。数があるとこれが結構大変。
剥き終わったら吊るすために紐で縛っていきます。
柿が小さい場合は5個くらい連ねてもOK。蜂屋柿は大きいので2個が限界かな…
柿が頭まで浸かるくらいの鍋にお湯を沸かします。
そこに柿をドボン!5秒ほどでお湯から上げます。
この一手間をかけるだけで表面が殺菌されて干してる間にカビが生えるのをぐっと抑えられます。
そしてお湯から上げた柿は吊るすまでできるだけ素手で触らないように気をつけます。
風通しの良い場所に干します。日に当たっても大丈夫。軒下だと多少の雨が降っても雨に当たることがないので安心です。軒下に干せない場合は雨の前に取り込んでください。
できれば干し始めて2〜3日で表面が膜を貼ったように乾燥してくるのでその間湿気の少ない天気の良い日に干せるとカビの危険が少ないです。
柿と柿ががくっついてるとカビが生えやすいので離して吊るすのもポイント。
田舎風景 笑
ウッドデッキもこの時期だけは干し柿スペースです。
しばらく干していると、大きさにもよりますが表面は乾燥し、透き通った感じになってきます。
この頃から干し上がるまでの間、何度か手でもみます。
これをやらないとカチカチの干し柿になってしまうので、柔らかく食べやすい干し柿に仕上げるために少し手間ですがもんでいきます。
あとは干し具合はお好みで。ずーっと干し続けてると水分が抜けすぎていくらもんだからってカチカチの硬い干し柿になってしまうので適度な硬さで紐から外し、冷蔵庫に入れます。
かなり柔らかめ。あんぽ柿みたいな食感。
茶色になるまで干したら王道干し柿食感。
もっとしっかりめに干すと干し芋のような感じになります。
寒い地域、寒い時期に作ると売ってる干し柿のようにまわりが糖分で白くなります。10月のまだ気温が下がりきらない時期に作るとどうしても白く粉が吹いたようにはならないので、干し上がったら0℃近くまで温度を下げられるチルド室に入れると白くなります。
ただ、自家消費の場合干し柿自体が十分甘いので粉が吹いた状態になってなくても美味しくいただけます。
とにかくカビだけが大敵の干し柿ですが、やること自体は簡単。自然の甘さの美味しいおやつができますので渋柿が手に入ったらやってみてくださいね。