タケノコの採れる季節になりました。
移住1年目、まだ横の竹林が毎年どれだけのたけのこが出るのか状況が分からないながら、日々日々確認に行くと2〜3本見つかる、来てくれた人と一緒に念入りに探すと5〜6本は出てくる、そんな自家消費にありがたいペースでタケノコ掘りを楽しんでいます。
というのもうちの周りの竹林はそこまで広大ではなく、他の雑木と混じりながらの竹林といった感じ、しかもイノシシの出る場所なので人間が見つけるより早くイノシシに掘り返されてるなんてこともしばしば。以前はちゃんと管理されてたのか密集してるわけでもなく、いい間隔で生えた竹林なんですが、蔦が絡んだり、古い竹が多くて更新されてない場所もあるので手を入れる必要があるんだろうな、と思いながらタケノコも全部は採りきらないようにしてたりします。
そんな家のすぐ横で採りたてのタケノコが手に入る素敵な環境、アク抜きも直ぐにできるので大きめのが採れると外で火を焚き大鍋出して茹でてます。
それだけでも楽しいタケノコライフなのですが、竹があってタケノコ掘れて火が焚ける環境とあらば絶対やってみたかったことがあるんです。
それが竹飯盒(たけはんごう)
竹をくり抜いて作る飯盒、これで筍ごはんを作ってみたかったんです!
蓋付きのお鍋と同じことなので蒸し焼きもできるよね、って塩麹漬けにした鶏肉とこの時期まだまだ採れ続けている山菜に畑で採れ始めた野菜も詰めて蒸し焼きも作ってみました。
まずは竹の準備から。
手頃なサイズの竹を切ってきます。
ちょっと他にも使う予定があったので大量になりました。
一節分が飯盒になるので節の両外側でカット。うちはたくさん炊けたほうがいいと思ってかなり太くて長さもそれなりにある部分を選びましたが、後で炭にくべる時全体が火に当たる長さを意識したほうがいいです。火が当たっていない部分は炊けずに残ってしまうので、七輪なりバーベキュー台なりの幅を考慮して、両サイドを切る位置を決めるといいと思います。
節の両サイドでカットしたら
蓋になる部分、2箇所ノコで切込みを入れます。
切れ込みの端にノミを当てて
カンっと打つと
うまくいけば一発できれいに割れます。写真の通り私も失敗してますが、切れ込みの両サイドから何度か叩けばまぁ断面はガタつくけどちゃんと割れます。
出来上がりはこの通り。
ちなみに写真はリベンジ回のこぶりなものですが、このサイズだとお米100cc、1合入らないのでお一人様食べきりサイズに丁度いい大きさです。
1回目はもっとおおぶりなお米2合とタケノコ、山菜が余裕で入るサイズでやりました。
それがこちら。
火加減さえうまくできればこちらも見栄えがすると思います。
お米とタケノコ、それに家で採れたワラビがあったのでそれも追加。味付けしただし汁を入れます。竹から水分が出そうに思えたのですが、むしろ通常炊くときより水は少し多めでもいいくらいかもしれません。お米を入れた位置から1cmくらい上に水位がきてるといいです。
蓋をしたら、
ちゃんと蒸らせるように一応アルミホイルで巻きましたが、なくてもできるようです。
ここまでできたら火にかけます!
写真が1回目と2回目と行ったり来たりしますが、
最初は強火でしっかりと熱します。
沸騰したら炭火から距離をあけて弱火に移します。
竹を切るサイズのところでも言いましたが、全体に火が当たっていることが大事です。
1回目、こんな感じで中心だけ熱するような炊き方をしてしまったら端の方が炊けてないということになりました…
竹を切る位置と長さにはご注意を。
それでも炊けてる部分はこんなに美味しそうにできました!
取り分けるお皿も竹で。
もう一品作った蒸し焼きもこの通り。
竹蒸し美味しいー!
この日はビールと日本酒も竹でいただきました!
更にはますたぁが即席で作った照明も
竹づくしの晩酌になりました。
竹の香りいっぱいに採れたてのタケノコ、とっても贅沢に味わいつくしました!
材料さえ手に入ればキャンプなんかでやってみるのも楽しそうですね。
ぜひやってみてください!