山菜餃子を作る!

山菜ネタが続いていますが、それだけ山菜、野草にまで幅を広げたときに食べるものが日々日々その辺で採れます。山菜を購入していた名古屋住まいの頃は、やっぱり山菜は天ぷらだよね!で良かったのですが、こう日々山菜が採れる環境にいると天ぷらばかりというわけにもいかず、いろんなメニューを試すことになっています。

その中でも先日、ほぼ実験目的と割り切って、ものすごーく面倒でしたがいろんな種類の山菜餃子を作って食べ比べするということをやってみたのでご紹介しようと思います。

山菜餃子10種食べ比べやってみた

★基本の餃子種は豚ひき肉、ニンニク、生姜、キャベツ、酒、塩、醤油少々のベーシックな物とします
★山菜は下茹でして刻んだもの7種は種に混ぜ込んで包み、残り3種は生のままベースの餃子が焼き上がってから後乗せ方式にします。

今回の山菜、野草ラインナップはこちら

混ぜ込む7種に、
・ウルイ
・山うど
・タラの芽
・ワラビ
・アザミ
・イタドリ
・ダイコンソウ
後乗せに
・ミツバ
・セリ
・タネツケバナ
の合計10種類です。

全部別々に用意する必要があるので、

材料を用意するだけでこの状態。

更に混ぜ込み7種+後乗せ用のベーシック餃子の8種が包んで分からなくなると困るので、包み方も8種別別の包み方をしました。

包み終わったのがこんな状況です。ちなみに皮の色が違うのは買ってきた餃子皮だけでは足りないんじゃないかと気付いて足りない分を手作り餃子皮で補ったためです。買ってきたのは米粉で作った皮で手作りしたのが中力粉使用なので色の違いが出てしまいました。

さて、余計に皮作りまでしてしまった事もあって包むまでが大変な作業でしたが、あとはいつもどおり焼くだけ!
うちではちょっと良い分厚い重ったいフライパンがあるので、餃子といえばそのフライパン使った上で卓上でカセットコンロで焼き上げてお皿にも移さず熱々出来立てを直接いただくスタイルです。

焼き上がりはこんな感じ。

焼き面はいい焼色でカリッカリ、美味しそうに焼き上がりました!

後乗せグループはこんなスタイル。

うん、予想通りのもの予想を超えてきたものいろいろ変化があってなかなか面白い結果となりましたよ。簡単にざっと感想を言っていくと

混ぜ込み
 ・ウルイ    ヌルっとした食感がいい、香りがないのが寂しい
 ・山うど    香り、食感ともいい!山菜らしい特徴が出ててお肉との相性もいい
 ・タラの芽   もっちゃり食感がおもしろい、香りはうっすら
 ・ワラビ    ウルイとも違うヌルシャキ食感、ネバネバ系好きに好まれそう
 ・アザミ    ごぼうっぽい香りとどことなくパクチーのような香りがすごく斬新
 ・イタドリ   茎の部分にしゃきっと食感が多少あるものの存在感は薄い
 ・ダイコンソウ すごく存在感が薄い、カサ増し材料に良さそう
後乗せ
 ・ミツバ    ミツバ特有の爽やかな香りと茎の食感がいい
 ・セリ     セリも香りがいい、生よりさっと湯通ししたほうが香り食感ともいい気がする
 ・タネツケバナ まるでルッコラ、独特の香りとピリッとした辛味、そりゃ肉料理には合うよね

で、どれが良かったのか。
うちでの結果、これはまた次もやりたい、人にも振る舞ってみたいと思えたのは
山うどアザミタネツケバナです!

山うどは予想通りといえば予想通り。「山うどを採って食べよう」でご紹介したとおり、茎の部分でなく出たばかりの葉っぱの部分を使用しています。葉っぱと軸の部分がシャキッとした歯ごたえとしっかりした香りで新しい餃子!って感じがします。お肉との相性の良さは前から感じていたので大本命でした。

それに対し大穴だったのはアザミ。
どこにでもあるトゲトゲで迷惑な雑草代表格みたいなアザミ、食べれることは知っていたものの食べたのは初めてで、新芽の柔らかいところだけを摘んできた上で他の葉物野菜同様さっと軽く茹でてはみたもののトゲトゲが気になる…後で調べたら結構しっかり目に茹でるんだとか。餃子種と混ぜて更に焼くので大丈夫かとも思ったのですが食べて舌にトゲトゲが刺さるのは嫌だったので刻むだけでなく徹底的に叩いてすり鉢ですりつぶして餃子種と合わせました。
それが良かったのかどうなのか、香りにすごく特徴があって、ごぼうのような香りの中からパクチーに例えるのが正解かわかりませんが香味野菜っぽい香りも薄っすらと顔を出す。想像していなかった味なんですがこれが餃子によく合って、なかなか癖になるんです。
トゲトゲに心折れてやめなくてよかった。いい発見でした。

後乗せタイプはやっぱり、まるでルッコラなタネツケバナが良かったかな。でも後乗せタイプは正直どれも香りが良くてシャキシャキで美味しかったんで甲乙付けがたいです。
シソ餃子とかよくありますが、あれもシソは種に混ぜ込んでしまうと香りが飛んでもったいないよねって思って自分で作るときは後から巻いて食べたりする派だったので、熱で香りが飛んでしまうような野菜や野草を使う場合は後乗せ推奨です。

今回10種準備するのは大変でしたが、面白い結果も得られ、更にはどれも美味しくないってものはなく全部違いを楽しみながら美味しくいただけたのは良かったです。
餃子の懐の深さよ…
存在感の薄かったものも材料足りなかったときのカサ増しに使えそうですしね。

前回も申しましたが、野草は間違うと猛毒を持ってる毒草なんかもありますのでよく調べた上で間違いがないか確かめてお試しください。

ちなみにこれだけ仕込んでさすがに食べきれなかったので翌日にレンチンして食べたものもあるのですが、前日の感動はかなり激減、香りどこいった?食感も変わったよね?っていうのがほとんど。
試されるときはぜひとも焼き立てをどうぞ。

ではまた!