前回、里山は山菜の宝庫!とあれこれうちで採れるものをご紹介しましたが、中でもちょっと手を入れて、運もよく現状ドサッと収穫期を迎えている山うどについてピックアップしてみたいと思います。
私もここに来るまでうどって白くて茎を食べるものだと思っていました。
スーパーで売ってるのは大概そうですよね。
でも山うどの楽しみは茎だけにあらず!
まだ地表には何も見えていない冬の間、この家の家主さんご家族から
『ここにはうどが出るぞ』
と聞いていたので春になるのを楽しみにしていました。
そう、ここで採れるのは完全天然というわけではなく前に住んでいた方が植えたんだろうとのこと。
しかも紅うど。香り高くアクの少ない種類なんだとか。
そしてその時は急に訪れました。
お?
おー!!
数日前まで何も出てなかったのが雨上がりに見に行ったら出てました。
そして、『茎食べるなら籾殻もらってきて盛り上げとくといいよ』って言われていたのを、
遅かったか??と思いながらも慌てて実行。
うちは近くでどっさーーーっと積み上がってる籾殻をいただけます。
ガラ袋に2袋詰めて帰宅。
とりあえず1箇所は土と混ぜて盛り上げました。
ただ、販売用に栽培してるところではちゃんと囲いをして籾殻だけを積むらしい。
それならと裏山に生えてる方はちょうどよくトタンが囲いのようにして置いてあったので一部はそれを使うことに。
どさーっと15cmくらい積み上げました。
ですが数日後、
この通り。あっという間に伸びるじゃん。
さすがウドの大木って言われるだけのことはある。成長早い。
そしてこの間、家主さんご家族が様子を見に来てくれたのですが、なんと出たばかりのうどは葉っぱを摘み摘み食べるのだと。まだ茎は採らんでいいよ。と。
若い柔らかい開きかけの葉っぱを摘んでいくとどんどん次の葉っぱが出てくるからまた摘んで食べる。としてると1ヶ月近く楽しめるらしい。で、茎が30cmくらいまで伸びたら掘って茎部分食べるんだそう。
若い芽は摘む!笑
でもまた生える。
日々そんな競争です。
まぁうどの成長に負け気味ではありますが。
だってこんなにあるんだもん…
なんでもこの家が空き家になっていた2年の間、人がいないことをいいことにイノシシがうどを食い散らすわ踏み荒らすわで大変だったそう。ただそのおかげでうどは株分けだったり挿し木だったりってされたような状態になって一気に増えたんだとか。
自然って凄いな…
なので最初は王道に葉っぱを天ぷらでいただいていましたが
うん、間違いない。美味しい。香りもいい。
毎日のように採れるので、
最近はもう鎌持って茎からいっちゃったりもしてます。
当然レシピも増えます。
太い茎はスジの多い皮を剥いてスライスしたものを酢水に浸けて10分くらい置いとくとアク抜きはできます。そのまま酢味噌で食べてよし、私は最近自家製のふきのとう味噌と合わせて山菜コラボがお気に入りです。
細い葉っぱの根本の茎はきんぴらにしました。(左上)
更にはさっと茹でて細かく刻んだウドをネギ代わりにたこ焼きならぬ山菜焼きやってみたり、
他にも醤油で炒めた常備菜にお浸しにパスタにオイル漬けに…
いろいろ試してますが、次は何で食べようって頭を悩ますほどに収穫できるっていうのもある種贅沢ですよね。
この時期だけの春の香り、ふんだんに楽しみたいと思います。
ではまた!